ちょうちょ
白い光の中、少年は虚ろな目で外を眺めていた。
白い壁、白い着衣、白いシーツ。
それら全てが少年を痛め付けると知らずに、大衆は壊れた彼をそこに追いやった。
戻りたくても戻れない。ここにいれば嫌がおうにも連想するから。
「白」の恐怖を思い出すから。
だから、遠くへ。わからぬ程遠くへ。
そう願い少年は、果て無き空を眺め続けた。
ちょうちょになりたいな。
そしてずっと遠くへとんでいくんだ。
何色もない世界へ。
白よりも澄んだ世界へ。
ねぇ、僕こんなに軽くなったんだ、今ならきっと飛べる気がする。
以前よりさらにほっそりとした少年の手を、彼はずっと握り締めていた。
行かせまい、逝かせまいと。
お前は飛び立たなくていい。
俺がお前の花になってやるから。
白を忘れるほど、鮮やかに咲いてやるから。
だから早く帰って来い。
そして、俺の元にずっと。
***
友人に突発的に送ったムヒョロジ小話。エンチューがロージー襲ってくれたらなという。
あとはちょうちょロジっていいかもという個人的な趣味により。
結果=よくわからないものに(ちーん)
モドル。